素顔の石川ひとみ(3) ファンインタビュー1980

 YouTube で石川ひとみの「まちぶせ」を見て、ファンになられた方は、このファンインタビューを読まれて意外な一面を見る感じがするかもしれません。

 石川ひとみはおとなしくて控えめのように見られがちですが、芸能界でもまれて、物事をはっきり言うように変わります。もともと、受け答えはしっかりしていました。 
 タモリとはニッポン放送の「土曜の夜はドヨヨ電リク」で一緒でしたので、TVの「ザ・ベストテン」では気心が知れていたわけです。

 何事もきまじめな石川ひとみちゃんですから、タモリにさんざんつっこまれて、真面目だけではやっていけないのだなと痛感したのでしょうね。

 ある意味で、芸能界の痛烈な洗礼をタモリから受けた、ということは確かです。
 「えっ、何でー?」ということをさんざん体験して、芸能界では「生真面目」というのは、むしろ脱皮すべきものなのだ、と思うようになったかと思います。

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「第一四〇回ファンインタビュー」

 NHK「プリンプリン物語」が大人気。

 司会アシスタントのレギュラーも増えたが、「本業の歌も聞いて!!」というプリンセスひとみの登場でーす。

 赤坂TBSそばのホテルシャンビア。
そのティールームでファン3人が待ち受ける中、いつもの笑顔でひとみが現れる。

 清楚な感じのカーディガンを着たひとみを前に多少アガっている様子だが質問開始!!

近藤 電リク
(ニッポン放送「土曜の夜はドヨヨ電リク」ひとみとタモリのDJが人気だった。この番組のひとみのコーナーから、あの「青春とは向かっていくものなのよ!」のセリフが生まれた)
終わっちゃって残念でしたね。

 最終回(4月5日)の公開放送、見に行ったんですよ。

石川 どうも、ありがとうございます。面白かったでしょ!

近藤 ええ、とっても。タモリさんの印象はどうですか?

石川 そうねえ。面白いこと言っていても本当はものすごく真面目なんですよね。

    それは泣かされちゃったこともありますけど...(笑い)

近藤 2回目の放送でしたっけ?

石川 そう。だってタモリさんイジメルんだもん。私、どっちかっていうとマジで真に受けちゃうから。
    いろいろあったナァ、あの番組。

細田 最後の方でしたっけ「悪魔の住む家」で...

石川 そう、話だけでも恐いのにね。私はとっても恐がりだから...。
    おまけにゴムのゲジゲジ放ったりするんだもんねぇ。でもやってて面白かったですね。

山田 「チェック&チェック」(TBS日曜19時半から)のアシスタントはやってみてどうですか。

石川 私もこの前初めて見ました。自分で見ててドキドキ。
    最近、特番の司会もやったけど、アシスタントといってもむずかしいですね。

細田 「プリンプリン物語」はまだまだ続くでしょう。

石川 ええ、おかげ様で。ものすごく好評でね。あと一年は放送するそうです。

細田 一人暮らしをはじめたんですよね。

石川 去年の11月からだからもう半年になりますね。
    寂しいっていう気が不思議としないんです。
    寮にいたときにはホームシックにかかっていたこともあったのに。
    のんびり気ままに暮らしています。

近藤 20歳になってお酒は?

石川 私ジンフィズとか...ああいうの...何だっけ、カクテルみたいなものは飲んだことありますよ。
    去年ぐらいにね。
    それであまりおいしいと思わないんですよね。
    それにまわりの人が酔った時に苦しかった話ばっかりするんですよ。
    それが恐くて飲みたいとは思わない。

近藤 朝、寝起きがいいといいますけれど、ホントですか?

石川 夜眠れないこともありますけどね。それでも朝になると目が醒めちゃうんですね。
    仕事がもし午後一時からだと、10時頃まで寝てられるでしょ。
    でもどうしてもせいぜい8時頃までしか寝てられないの。

近藤 目覚まし時計は?

石川 一応かけるんですけどね、明日は6時だなんてかけてもたいてい10分前には目が醒めちゃう。

近藤 うらやましいなァ。朝が好きなんですか?

石川 そう、好きよ。私、朝の街って大好き。6時頃なんて、ホントに空気いいよ。東京でも。

近藤 夜は?例えば10時すぎると目がトローンとしてくるとか。

石川 そんなことはない。平均して寝るのは1時か2時よ。12時前になんか寝ませんよォ。
    いくら早くお仕事終わっても。

山田 仕事以外で、楽しみなことって何ですか?

石川 そうね、最近お料理始めたんですよ。時間があると必ず何か作るの。
    この前シュークリーム作りに挑戦したの。
    ところがねぇ、レンジの中でプワーとふくらんで大喜びして開けちゃったの。
    そしたらまた小さくしぼんじゃって...。食べられなくなっちゃった。
    もうコツがわかったから次にはまた挑戦しますよ。

近藤 一番得意な料理は?

石川 白あえ...。コンニャクとかしいたけを煮てお豆腐にゴマいれて、すってまぜ合わせるの。
    お酒のおつまみであるでしょ。他にもひじきとか、肉ジャガとか煮物が得意ですね。

細田 お酒飲む旦那さんだったらいいですねぇ。大喜びですね。

石川 ア、お酒のめない人の方がいいナァ。お金かかるから。(笑い)ある程度ならいいけれど。

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近藤 理想の男性像はどんな人なんですか?

石川 うまくいえないけれどちょっと無鉄砲な人が好き。
    あまり神経質じゃなくて、それでいてしっかりしている人なんか魅力だなァ。

細田 顔とか容姿は?

石川 厳しい表情の似合う人...なんて。
    でも要するに外面的には希望はないんですね。やっぱり中身よ。

細田 お見合いか、恋愛か...というのは?(笑い)

石川 そうですねぇ。恋愛がいいなあ。
    この前私のお友達がお見合いしてね。ショックだったなァ。もうそんな年なのかってね。
    私は熱しにくく、冷めにくいから少し遅いみたい。

細田 恋人については?

石川 うーん。さすがに意識しますけど。結婚することにあこがれたりするもの。
    そうですねえ、簡単に言うと(恋人)欲しいというか...(笑い)

近藤 お友達はどうですか?同年代の...

石川 もういっぱいいますよ。結婚して、子供いる人もいますし。

細田 いつごろまでに結婚したいですか。

石川 希望としては25才ぐらいまでにいきたいですね。

近藤 結婚しても仕事は続けるんですか?

石川 多分やらないでしょうねえ。私器用じゃないからね。
    どっちかがおろそかになってしまうと思うから。私中途半端が嫌いなんですよね。
    だからこそ「君こそスターだ!」に出た時が高2で、卒業して、
    はれてデビューできたことが本当にうれしかったの。
    ひとつひとつ確実にやりたいという思いがあるんです。

細田 好きな言葉なんてありますか?

石川 素直とか自然という言葉が好きなのね。
    でも最近思うことは、本当に素直に自然にと思っていたら生きていけないものね。
    いろいろな人と話しても、やっぱり仕事していくのって難しいナァと思います。

細田 今年の目標なんかを聞かせてほしいんですが?

石川 さっき、一度にたくさんのこと出来ない性格だっていったけど、
    仕事の中ではいろいろ手を伸ばしたいのね。
    今「プリンプリン物語」やアシスタントのお仕事も入ってきたし、
    このまえほんのちょっとだけどもお芝居もやったでしょ。(東京ボードビルショーと共演)
    何でも吸収したいんです。
    そして来年はコンサート中心のお仕事がしたいと思っているんです。

細田 でも今年は歌の方もどんどん新曲を出すんでしょ?

石川 ええ、私は東京に歌をやりに来たんだから、
    つねに歌手だということだけは忘れないようにしたいといつも思っています。
    だからタレントと呼ばれるより歌手石川ひとみっていわれる方がずっと嬉しい。
    将来はステージを思いっきりできるような歌手になることが目標です。

山田 ドラマは出ないんですか?

石川 そういえば、今ゲスト出演で録っているんです。
    「お化けのサンバ」(東京12チャンネル5月1日から放送)
    高校生の役でドラキュラに恋しちゃうの。面白いんですよ。(ドラキュラさん、ひとみファンなのです)

細田 お芝居だったら他にどんな役をやってみたいですか?

石川 それほど望みはないけれど。ちょっと悪い女の子とかね。意外な役をやってみたいですね。
    わりと、外見やイメージがおとなしそうにとられちゃっているから。
    昔のお友達と会うと全然変わってないねってよくいわれるんです。
    喜んでいいやら、複雑なんですよ。

近藤 作曲の方は最近やってますか?

石川 詞があって曲を作るというのは難しいけれど、曲だけなら出てきますね。
    でもね、あとで考えてみるとどこかで聞いたことあるナァということがあります。(笑い)

山田 僕は、コンサートの曲『いつまでも』をLPの中に入れて欲しいと思っているんですけど。

石川 あれは私が初めて作った曲ですけど、
    もっとたくさん出来たら一枚のLPに入れたいなとは思っているんです。

山田 自分で作った曲はどんなタイプが多いですか?

石川 そうねえ、割とアンハッピーな、ちょっと蔭のある曲が多いですね。
    歌っていてもそれの方がメリハリがあるし好きですね。

細田 新バンド(「エイリアン」)の人とは音楽的な話し合いはしないんですか?

石川 しますよ。それにとっても面白い人たちばかりです。
    仕事してても楽しさが違うし、何といっても安心感がありますね。仲間意識というか。

山田 今度の新曲(『オリーブの栞』)はちょっと感じが違いますけれど、歌っていてどうですか。

石川 やっぱり大人っぽさがある詞だから、とても好きなんです。
    (ここでお店のプレイヤーを借りて試聴してみた)

細田 今までの曲よりずっと大人っぽい感じですね。

山田 僕は『ハート通信』みたいな明るい曲の方が好きなんですけれど、新しい感じが新鮮です。

近藤 僕もそう思いますね。メロディーが印象的です。

石川 自分でもいい曲だと思ってますし、この曲でガンバリます。

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 「お酒のめない人の方がいいナァ。お金かかるから」って、やはり名古屋出身ていう感じです。
 そして、見かけよりもはるかにど根性のひとみちゃんです。(次回、紹介)

 それと、自分の殻を破りたい、という意識が強くなっていることを感じます。
 前年(1979)が大いに不調で、行き詰まりを感じているからでしょうか。

 インタビューをしたのは高校生2人と、大学生1人。
 高校生のファンにとっては、想像していたよりも「お姉さん」タイプだったようです。
 「明るい曲の方が好き」といってますが、この辺が若いファンの意識とのズレかなと思います。

 ファン層のメインは高校生のはずです。大学生ともなると、周囲の彼女と大っぴらに付き合えるようになり(当時の話です)、アイドルに関心があまり行かなくなります。
 ですから、「くるみ割り人形」だけが、ヒットして、大人の歌はあまり売れなかった。

 松田聖子はそういうファンの気持ちを敏感に感じて、徹底的なアイドルイメージをセルフプロデュースするセンスを持っていたと思う。

 他方石川ひとみは、大人の歌を歌いたいという背伸び願望の方が勝っていた、ということが分かります。

 蛇足ながら、バックバンドのリーダーが、後に結婚相手となった山田直毅さんのようですね。

キャンパスライブでは、『ラブトリートメント』のギターソロ(山田直毅)が悶絶するほど凄いです。
 当時からつきあってみたいで、ステージ見ててもアヤシイ雰囲気の時があった
」と、女性ファンが述べています。

 女性ファンの、同性を観察する目は鋭いですが...。
 「キャンパスライブ」は 1983/01/21発売で、前年秋の学園祭・ライブが収録されています。


 山田直毅さんについては、石川ひとみは「初めは好きとかそう言う気持ちは全くなく、音楽の上での信頼できるスタッフという感覚だった、そうです。
 ひとみちゃんは熱しにくい人ですので、一目惚れみたいな事はあまりないようです。女性ファンの直観、思い過ごしかも...。

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