ある程度聞き込んでみないと、しっくり来ないものですが、聞き込んでいるうちに、じんわりとこころに染みこんでくるものがあるのではないでしょうか。
『別れの朝』 ペドロ&カプリシャス+前野耀子 版(音声のみ)

『別れの朝』 ペドロ&カプリシャス+高橋真梨子 版
『別れの朝』朱里エイコ 版(音声のみ)
『別れの朝』 テレサテン
『別れの朝』 ペドロ&カプリシャス+松平直子

私はずっと前野耀子のレコードを聞き続けていましたので、これが一番しっくり来ますが、みんな良いです。曲が良いから。
前野耀子の場合、独特の甘いかすれ声がぴったりで、言葉を詰まらせるようなところが、感極まって嗚咽するようなイメージを持っていて、大好きですね。
彼女がカプリシャスを離れるときの最後のステージが印象的でした。途中の「心がー乱れるから」のところで、本当に嗚咽をあげ声が出なかったのを覚えています。
ジャズシンガーとしての前野耀子、アメリカ語発音が日本人離れしてうまかった。彼女の私生活が歌の栄養分になっていた人でしたね。
高橋真梨子の曲は、若い頃のものと歌い方が変わってしまっていますが、こちらの方が良いかなとおもい、取り上げました。若い頃の『別れの朝』をそれほど知らないので、思い入れがないからです。
朱里エイコは本当に実力者ですから、歌を聴く前からイメージが湧きます。
太い声と声量、凄みを感じます。昔はかわい子ちゃん好みの私でしたが、彼女の歌には抗いがたい魅力を感じていました。
顔では勝負できないので、美脚で売り出していましたが、美人でない歌手の場合、歌の方がそれを補って余りある実力の持ち主ですね。
「見っていたー」という、弾むような歌い回しが少し気になりますが、改めて朱里エイコの歌唱のすごさを再認識しました。澄んだかすれ声(矛盾してますが)がいいですね。
テレサテンは、実に優しくシットリと歌いますね。何を歌っても、癒し系になる声質と歌い方、そして高音の澄んだ声質もいいです。普通ですと、これだけの高 音部を歌う場合、キンキンと耳に痛い声になりがちですが、テレサは高音部でもソフトさを失わない。たいへん素晴らしい声です。
彼女は日本の名曲のほとんどを中国語で歌っていますが、隠れた「カバーの女王」だと言って良い。
松平直子版はYouTube が初めてのような気がします。これから、聞き込んでっと...
少し鼻にかけた歌い方ですが、歌い方そのものはオーソドックスで、聞きやすいですね。
他の歌手たちがあまりにも個性的ですので、負けそうですが。
名曲は誰が歌っても、名曲です。素晴らしい。
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