キャスリーン・バトル 「Ombra mai fu`」(オンブラ マイ フ)
男の歌手の場合、やはり歌詞に共感しているものが多いです。私が男ですから、当たり前なのかもしれません。器楽曲の場合、どうしても歌ほど売れないというのは、やはり歌声の魅力が大きいのだろうなと思います。
私の場合は、基本的にきれいな声系で、素直で伸びやかな歌い方が好きです。
なので、ベテランになった歌手が昔のヒット曲を、少し崩して老練に歌っているのは好きではないですね。
しかし、きれいな声といっても、透き通った声ばかりではなく、むしろちょっとかすれた声に惹かれたりします。
透き通った声は人をスピリチュアルにし、かすれた声は感情を揺さぶる人間性を感じます。
しばらくは、透き通った声の系譜を取り上げていきましょう。
☆「 Ombra mai fu` 」 Kathleen Battle ...ご存じ、ニッカ・ウイスキーのコマーシャルで使われ、しみじみと聴かせてくれました。人間離れした美声です。
アメリカの声楽家ですが、ドイツ語やイタリア語などマルチリンガルで歌うそうです。
大学の声楽家を出て歌手を目指さず、地道に学校の音楽の先生になった、というのがおもしろいですね。奥ゆかしい人なのかと思いきや、彼女の世界を頑固に守る「人付き合いの悪い人」で、神経質なところがあったそうです。
でも、一流の人には、そのような「繊細だからこそヒリヒリして苛ついている」感受性を持った人が多いものです。
そんな難しい人であるバトルを上手く乗せて、優美でたおやかな魅力を引き出しています。
魂を揺さぶられる声ですね。素晴らしいです。
透き通った声もいい、ハスキーボイスもいい、歌詞の感情表現を細かくすくい上げて丁寧にやわらかく歌っている曲が好きです。
コメントする